2024/11/29

日本の人手不足に対応するため、2019年(平成31年)4月からスタートした「特定技能制度」。この制度は、一定の専門性や技能を持ち、すぐに即戦力として活躍できる外国人材を受け入れるために設けられたものです。
これまで14の特定産業分野で活用されてきたこの制度ですが、2024年(令和6年)3月には、鉄道業界の深刻な人手不足を受けて、新たに「鉄道分野」が特定産業分野として追加されました。
そしてついに、2024年11月27日、鉄道分野において初めて「特定技能1号」の在留資格が許可されました!
初の許可は「車両製造区分」でベトナム人1名に
今回、出入国在留管理庁が在留資格を許可したのは、鉄道分野の中でも「車両製造区分」で働く予定のベトナム人1名。これにより、鉄道業界でも本格的に特定技能外国人の受け入れがスタートしたことになります。
この動きは、他の鉄道関連業務――例えば保線や電気設備など――にも今後波及していく可能性がありそうです。
鉄道業界における「特定技能」とは?

鉄道分野で特定技能外国人を受け入れるには、分野ごとに定められた「上乗せ基準」に沿った体制や条件をクリアする必要があります。
鉄道はインフラの中でも安全性が最も重視される業界。そのため、他の分野に比べて、制度の整備や受け入れ体制の構築には慎重な姿勢が求められてきましたが、今回の許可を機に、今後は徐々に受け入れが加速していくかもしれません。
今後の広がりにも注目
特定技能制度は、建設、介護、外食業など幅広い業界で活用されていますが、鉄道業界のように「新しく追加される分野」も出てきています。
少子高齢化にともない、日本全体で人手不足が続く中、この制度の重要性はますます高まりそうですね。